「ワキガは親から子へ遺伝する」

こんな話を聞いたことはありますか?親子で見た目や性格、雰囲気などが似るというのはよく聞く話ですが、まさかニオイまで似るものなのでしょうか。

もし本当なら、今まで私たちがワキガについて悩んだり苦しんだりしていた経験と同じことが子どもにも降りかかるということに…。

本当であってほしくない話ですが、はたして真実は…!?

実は優性遺伝だったワキガ体質

残念ながらワキガは高確率で遺伝してしまいます。いわゆる優性遺伝であるため、理論上では親のどちらかがワキガの場合は50%、両親がワキガの場合80%もの確率で遺伝するというのです。

ただし自分の子どもがワキガかどうかというのは、思春期頃になるまではわかりません。ワキガの原因となるアポクリン腺は「第二次性徴」の頃、体の成長に伴って発達していきます。

そのため、それまではアポクリン腺が多くても匂いがするということはなく、思春期頃からだんだんと周りにもニオイがわかるようになってくるのです。

もし心配であれば、子どもが小さいときから対策を考えておくと良いでしょう。子どもにとっては友達に相談しにくい話題かもしれませんしね。

親と子といえども同じ悩みを共有するもの同士です。親身になって考えてあげましょう。

そもそもなぜワキガがにおうのか

ちなみに日本人は10人に1人の割合でワキガ体質であるといわれています。その一方で欧米では白人の方で70%、黒人の方だと100%がワキガ体質だそうです。

日本人でワキガであるというのはかなり少数派なんですね。しかしそれだけにワキガであることが際立ってしまい、大きな悩みになりがちなのです。

ワキガのルーツは遥か昔にあった

しかしなぜワキガという体質が生まれたのでしょうか。ワキからニオイがするなんてマイナス要素しかないように思えるのですが…。

ワキガのルーツをたどっていくと、はるか昔まだ人間が人間に進化する前、ワキガのニオイは異性を惹きつけるためのフェロモンのような枠割として発達しました。

人間のみならず、本来動物というのは自分と同じ匂いを嫌う傾向にあります。実はこれが「種の繁栄」という観点からから見た時、非常に重要な要素なのです。

当時は自分と同じ匂いを持つということだけが、自分と同じ種族であることの証明でした。まだ名前どころか、ほとんどが同じような顔をしていた時代ですからね。

しかし同じ種族内で子孫を残し続けたとしても、急激な環境の変化によって絶滅してしまう可能性が高くなってしまいます。

そのため、できるだけ多くの環境の変化に対応できるよう、自分とは違う遺伝子と子孫を残すようインプットされているのです。

今でも自分と違うものを持っているという人に惹かれますよね。おそらく心当たりがある人はたくさんいると思います。

今でこそ見た目でそういった判別ができるのですが、大昔はニオイでそれを判断していたということです。

どうすればいい?子どもがワキガとわかった時には

さてさて、自分の子どもがもしワキガだとわかってしまった時、あなたはいったいどういった対策を取るべきだと思いますか?

まだ子どもが小学生や中学生だった場合、手術することは難しいでしょう。それにデリケートな年ごろなので、できればショックを受けさせずに対策を考えていかなければなりません。

ニオイが原因でいじめに…なんてことは考えたくもないですね。自分がワキガに悩んだ経験がある分、子どもにそんな思いをさせたくないという方は多いはず。

親としてすべきこと

しかし親としてあなたがすべきこと、それは「心配しすぎない」ことです。年頃の子どもというのはあなたが思っている以上に親の言葉に敏感です。

もしあなたの言葉で子どもがショックを受けるようなことがあれば、それは一生心の傷として残っていくことでしょう。

そのため子どもが自分のニオイに気づき始めるまでじっと見守ってあげてください。下手に自分からあれこれと手出しをするのではなく、子どもが自ら悩みを抱くまで待ってあげるのです

普段の些細な変化も見逃さないようにし、子どもが自分のニオイになんとなく気が付き始めたなと感じたら話をしてあげましょう。

もちろんその前から対策はしっかりと考えておくことも重要です。デオドラント製品の用意や、服の消臭などなど、できることはたくさんあります。

最近では衣類に直接スプレーをするタイプの消臭剤もあるみたいです。これならば子どもに築かれることなく、ワキガ対策をすることができます。

手術は子どもが大きくなってから

ちなみに思春期であれば、まだまだアポクリン腺が発達する前なので、手術をしても再発する可能性があります(発達していないアポクリン腺は手術でも取り切れない可能性が高い)。

アポクリン腺の大きさが大人と同じくらいになるのは高校生くらいなので、もし手術を行うとしたらそれくらいの年頃まで待たなければなりません。

自分の子どもへのワキガ対策は、焦っても意味がありません。むしろ焦ってしまうことによって必要以上に子どもを傷つけてしまう可能性があります。

子どもを大切に思うのなら、ゆっくりと時間をかけて対策をしてあげてください。