暑い季節はもちろんのこと…汗をかく度に気になる独特な臭いをどうにかしたい!と日々悩まれている方も多いのではないでしょうか。ワキガの原因には、日常生活の中で改善できるものも多数あります。そんなワキガの原因や日ごろからできる改善方法について詳しくご説明いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。

ワキガの治し方を教えて…

手術以外にも改善方法はあります

ワキガは体質的な問題が多く、男女問わず独特な臭いを発生させるのが特徴的で、日本では約1割程度の人がワキガを発症しているようです。

このワキガに有効な改善方法として有名なのが、臭いの元となるアボクリン汗腺を除去する手術を受けることです。ですが、手術には術後の痛みや腫れといったさまざまなリスクがあり、特に女性の場合には「傷口が残ってしまったらどうしよう…」と手術に対し抵抗がある方も多いのではないでしょうか。手術の方法によっては傷口があまり残らない方法もある様ですが、金銭的な面でも心配がでてきます。

そんなワキガは、完全に臭いを消滅することはできなくとも手術をせず、独特な臭いを和らげる方法が多数存在します。

原因から治し方まで解説!

そもそも、ワキガがどうしてあんな臭いを放つようになってしまうのかご存知ですか?
ただ、脇の臭いが強いから自分はワキガなんだ!と思い込んでガムシャラに制汗剤を付けていてもワキガの根本的な解決には繋がりません。

ここからはワキガの原因から治し方までを詳しくご説明いたしますので、ぜひ今後のワキガ対策に役立ててみてください。

ワキガにはどうしてなる?

アポクリン腺の菌の繁殖

私たち人間には、アポクリン汗腺とエクリン汗腺2つの汗腺があります。エクリン汗腺は全ての人が持ってる汗腺なのですが、アポクリン汗腺はワキガの原因とも言われるたんぱく質、アンモニア、鉄分、脂質、糖質を体外にだす汗腺になっており、生まれつき持っている人と持ってない人に分かれています。

ちなみに、このアポクリン汗腺が最も活発化する時期が中学や高校といった思春期になり、初めてそのときに自分がワキガ体質であると気づく場合があります。

元々アポクリン汗腺から出る汗も、エクリン汗腺からでる汗も無臭の汗なのですが、アポクリン汗腺だけは、皮膚上にある菌や皮脂と合わさることでワキガ独特の臭いを発するようになります。

また、エクリン汗腺は身体全体にあり、運動後やお風呂あがりの体内温度をコントロールしてくれるのに対して、アポクリン汗腺は、脇や陰部と言った毛の多い箇所に多くあり、冷や汗と言われる精神的な影響によって分泌されるのが特徴になっています。

多い脇毛が菌の繁殖地に

脇毛に限らず毛というものは、肌を守る以外にも臭いを外に届ける役割があるとも言われています。

さらに、毛が大量に生えていることによって菌の繁殖が活発になり、よりワキガを悪化させる環境ができあがってしまいます。

運動不足による悪い血流

運動不足になると血液の流れが悪くなり、酸素が体中に運ばれなくなります。そうすると汗腺は、ワキガ臭の原因ともいえる乳酸(アンモニアを発生させる成分)を生み出すようになってしまいます。

逆に、日頃から運動を心がけている人は老廃物の少ない「良い汗」をかいています。私たちが持つ2つの汗腺は運動することで汗腺本来の働きが活発になり、老廃物を外に出しつつ吸収して体内で処理してくれます。このサイクルが続くことで普段かく汗もサラサラとした状態の良い汗に変わり、脇の表面を殺菌してくれる酸性を生み出すようになります。

脇の表面が殺菌されると、アポクリン汗腺から出る汗と菌が交わらなくなるのでワキガ独特な臭いが抑えられるようになります。

アルコールや悪い生活習慣

少量であれば身体に良い働きをしてくれると多くの方に知られていますが、お酒には臭いの元となるアセトアルデヒドや酢酸が豊富に含まれており、血液を通して身体中に広がっていきます。体中に巡ったそれらの原因臭は大体が排泄されていきますが、残ったものは毛穴を通して臭いが発生します。

さらに、お酒には発汗を促す特性があります。
このとき出る汗は、ワキガの原因となるアポクリン汗腺から出てくる神経を刺激した汗なので、お酒の臭いと混じってワキガの臭いが強くなってしまいます。

他にもお酒は肝臓を傷めつけてしまうことで有名ですよね。肝臓は老廃物を無毒化させる働きがありますが、その肝臓が弱まってしまうとさらに臭いが体の外に出やすくなってしまいます。なので、お酒は適度に摂取することが望ましいを言えます。

ストレスによる汗の増加

ストレスが増えると自律神経に影響がでて汗が出やすくなり、ホルモンバランスが崩れてしまいます。ホルモンバランスが崩れてしまうと脇の下にあるもう1つの汗腺「脂肪線」から脂質を多く含んだ汗が出てくるようになります。

この脂質を含んだ汗と、自律神経の乱れで活発化になったアポクリン汗腺から出る汗が合わさることで、ワキガ独特の臭いを発するようになります。

このような現象は、妊娠中にもよく見られ、ストレスが減ると共に臭いが収まる場合もあれば、臭いがそのまま残ってしまう場合もあります。

においはどう?セルフチェック

全部に当てはまったらワキガかも

ワキガに関わらず、体臭というものは自分では分かり難いのが特徴です。また、自分で臭いを感じていても、自分がワキガなのかどうかが分からず適切な対処ができていない場合もあります。なので、一度自分でワキガかどうかをチェックしてみることをおすすめします。

以下の4つのポイントに当てはまる場合は「ワキガ」の可能性が十分高くなりますので、ぜひ参考にしてみてください。

4つのチェックポイント

1.耳垢が湿っている

耳垢には乾燥したタイプの「コナ耳」と呼ばれるものとしっとりとしたタイプの「アメ耳」に分けることができます。

このしっとりとした「アメ耳」タイプの人はワキガ体質の可能性があるとされています。その理由は、ワキガ体質の方多く見られるアポクリン汗腺が耳の中にもあることから、しっとりとした耳垢が出やすくなるとされているからです。

耳の中にもアポクリン汗腺があるとなると、脇の下にも同じくアポクリン汗腺がある可能性があります。さらに、アポクリン汗腺は毛の多い場所に集中しているので耳の中の毛が太く多いのかもチェックポイントになります。

2.両親がワキガ

ワキガの原因として最も可能性が高いのが、両親による遺伝です。約3割程度の人が両親からの遺伝によるワキガであるとされています。なので、両親のどちらかがワキガの場合には、自分もワキガなのかもしれないと疑ってみる必要があるかもしれません。

3.脇毛が多い

脇毛による判断は、女性と男性それぞれ異なります。

[女性の場合】脇毛が毛穴から2本~3本出ている場合はアポクリン汗腺が多くある可能性が高く、ワキガになりやすいとされています。

【男性の場合】女性とは真逆で、細い毛がふさふさと広範囲に生えている場合はアポクリン汗腺が多くある可能性が高く、ワキガになりやすいとされています。

4.シャツの脇が黄ばむ

服や下着など脇の部分に黄色いシミができたことはありますか?この黄色いシミの原因はアポクリン汗腺から出る汗の影響である可能性が高いとされています。

アポクリン汗腺には先ほどご紹介したように、たんぱく質、アンモニア、鉄分、脂質、糖分が豊富に含まれており、これらの成分が付着することで黄色く変色します。なので、洋服の脇部分にそのようなシミがある場合は、ワキガ体質である可能性が高いです。

ですが、制汗剤など脇の臭いを抑えようと使用した薬剤によって色が付く場合もあるので、判断には注意が必要です。

ワキガの治療はどんなものがある?

手術でアポクリン腺除去

ワキガの治療の1つには、アポクリン汗腺を除去する手術があります。脇の下を切開する手術や脇の下に小さな穴をあけてアポクリン汗腺を吸引する手術など、どれも脇の下の皮膚を傷めつける方法になってしまいます。ですが、完全にアポクリン汗腺を取り除くには現段階(2016年8月29日)ではこれらの方法しかないとされています。

さらに、アポクリン汗腺を取り除く手術をするにあたって注意しておきたいのが術後臭です。
脇の下のアポクリン汗腺を取り除くということは、そこから出るはずだった汗が別のアポクリン汗腺を活発化させて出てくるので、脇の臭いを抑えられても他の場所でキツイ臭いが発生する可能性があります。

発汗を抑えるボトックス療法

手術を行うよりも安く済み、痛みも傷口も気にならないのがボトックスを使用した治療法方法です。

このボトックスというのは、脇の下にポツリヌス菌を注射することで汗を抑えてくれます。この効果は人によって異なりますが大体半年から一年とされており、中には汗の分泌が多い夏場に向けて使用する方もいます。

スプレーなどの薬物療法

傷口も無く手頃な値段で簡単にできる治療方法はスプレーなどを使った薬物療法です。脇に直接スプレーを吹き掛けたり、塗ったりすることでワキガの原因となる菌を除菌し臭いを抑えてくれる効果があります。

自宅で無料でできる予防法

1.脇毛の処理

菌の繁殖地にならないように、こまめに脇毛を剃り清潔に保つことです。

ここで注意しておきたいのが、脇毛を抜かないことです。脇毛を抜いてしまうとアポクリン汗腺を刺激して活発化させてしまう可能性があります。さらに、毛根に大きなダメージが加わることで、毛穴が大きく開き目立つようになってしまいます。

2.制汗剤の使用

ワキガ対策で最も多く使われているのが制汗剤です。この制汗剤は汗の分泌量を抑えたり、臭いの原因となる菌を除菌してくれる効果があり、ドラッグストアなどでも多く販売されています。

ただ、多くの制汗剤は約1割程度のワキガの人の為ではなく、ワキガ体質ではない約9割の人にも使ってほしいとされた香りが付いたおしゃれ感覚の商品が多く、ワキガ独特の臭いと香りが混ざってより臭いを悪化させてしまう恐れがあります。なので、選ぶ際には十分注意してください。

3.わきがクリームの使用

クリームタイプは、スプレーなどに比べると最も効果的な予防方法になります。また、ワキガに特化した商品も多いので臭いをごまかすことなくしっかりと抑えられるのも魅力の1つです。

選ぶ際の注意点は、塗る回数です。何度も繰り返し塗るタイプの商品だと、衛生面もあまり良くありませんし、その分減りも早く費用が嵩んでしまいます。

ばあちゃんの知恵袋的治療法

あずきご飯を脇につける…

古くから言い伝えられているワキガの対策方法には「あずきご飯を脇に付ける」といったものがあります。このあずきには、サポニンという解毒作用のある成分が含まれており、ワキガの原因となる菌・脂質・汗の交じり合いを防いでくれる効果があると言われています。

やり方は、あずきご飯を脇に挟むだけ。効果は人によってさまざまですが「ワキガに良く効く!」といった声は少ないようです。あくまでも、おばあちゃんの知恵袋といった程度なので、大切な食材を脇に挟むより別の方法を試すことをおすすめします。

ワキガを改善して自信のある生活を♡

いかがでしょうか。約1割程度といっても日本人は他の国と比べるとは臭いに敏感なので、周囲の目を気にして日々ワキガに苦しんでいる方も多いのではないでしょうか。

臭いが気になって汗をかく度にストレスを感じたり、運動を避けてできるだけ汗をかかないようにしていたりすると、ワキガだけではなく体にも悪影響を及ぼしてしまいます。
なので、ぜひ今回の記事を参考にワキガを改善してみてはいかがでしょうか☆